音楽家<細野晴臣>が、古き良き音楽から、新しい響きを持つ音楽までを、
ユーモアを交えて伝える独自のラジオプログラム。ここではその気になる選曲リストをご紹介!

2017-02-10

playlist - 2.5.2017


Opening TM:Minute Merengue/Harry Breuer
M1 : アローラ地方のテーマ(ポケモン サン・ムーンより)/足立美奈子
M2 : The Bare Necessities/Dr. John, The Nite Trippers+A22:G27
Ending TM : The Song Is Ended/Stanley Black


対称性


中沢新一さんをゲストに!--お久しぶり~。いつ以来かね?「これ(daisyholiday!)じゃない?」--これだっけ?笑。時々来るんだね、ここに。音楽好きだもんね。「去年は一緒に旅行しようって言ってたのに、できなかったですねぇ?」--最近はどうしてんの?忙しいんですか?「いろいろ忙しいけど・・もうほら、歳も歳だし、仕事をまとめなきゃいけない時期に入ってるからね。」--あ〜そんな時期になったわけね。おんなじだぁ。「時間かかるでしょう。膨大でしょ?細野さんなんかも。」--もうそんなまとめるなんて気力おこんないよ。誰かがやってくれるから(笑)「音楽はそれでいいんだけど。細野さんが音楽で何をやってきたかっていうのを、正確に筋道立てて分かってる人って、あんまり多くないんじゃないかな?」--2年後にデビュー50周年なんだよ、ぼく。だからその時にまとめる作業が必要になってくるんだよね。「それは楽しみね。」--最近、また読んでるよ。週刊誌、築地の。「あれが面白くてねぇ。築地の問題がこんななる前に、どうもゴニョゴニョ怪しい動きがあるんで、ここで一つ、築地ってものをちゃんとやっとかなきゃ。文化とか伝統とか…」>>この話は後ほど…>>--最近聴いてる音楽、聴かせて。だいじょうぶ、がっかりしないから(笑)「あのね、ポケモンのね…」--ハハ!やっぱりね!笑


「笑・・これは、『ポケットモンスター サン・ムーン』っていう新作が出たんですけど、、」
--さっぱり知らない・・笑。
「ポケモンGOもやってない?意外だな?
 ポケモンGOに僕はわりあい早くに飽きちゃったんですよ。 
 それでやっぱり元のポケモンに戻ってみようと思って。ゲームに戻ったわけ。」
--街歩きしないで。
「今までやってなかったのを全部やったんですよ。」
--ほんと?ご苦労様で…笑
「新作の『サン・ムーン』これが大傑作なんですよ。あんまり世間で言われてないことなんだけど、
 今までのポケモンの歴史、20年くらいあるけども、エポックメイキングで傑作なんですよね。
 細野さんの世界にね、関係あんの。というのは、南の島なんですよ、舞台が。」
--ふるいっ!50年前…笑
「古いでしょ?笑。50年前の細野さん。
 音楽がいいんだ。アローラ地方っていうのが舞台になるんですけど。まあ、ハワイですよね。
 いろいろな島が点在してる、アローラ地方全体のテーマ曲があるんで聴いてください。」
♪1 "アローラ地方のテーマ"

>>>細野さんが最後にやったゲームは『ゼルダの伝説』>>>
「この間ね、遠藤(雅伸)さん--『ゼビウス』の作者、現在大学の先生--に会ったんです。
 昔と全然変わらず頭の回転早いし、感謝してまして、僕と私と細野さんに。笑
 あの頃はね、誰もゲームなんて振り向いてくれない時代にね、
 細野さんと僕がちょっとゲームって騒いで、僕なんか論文まで書いちゃった(笑)
 遠藤さんとポケモン作った田尻(智)さんは、まだ20代の始めだったけど
 すごい救われた気持ちがしたと。
 それ以来ゲーム作りに自信持って邁進するようになったと。」

>>>ゲームの世界に展開してること--VRの未来について>>>
「VRの未来についても彼は深く考えてましたね。
 漢字を使う原語の伝達力の速さってのがゲームを変えていくんじゃないか、
 という予測を持っててね。実際そうだと思うんですよ。
 ヨーロッパ言語ってロジカルだから。一個一個横に並べて理解するから、時間かかるでしょ?
 ところが漢字を使う東洋系の原語は、瞬間把握できる、全体把握。
 ゲーム全体がそっちの方へ進んで行くっていうことね。」
--はは〜ん、未来的なわけだ。
「今のヨーロッパの若者なんか見てもわかるんですけど、
 ヨーロッパ系の今までのロジカルな、ロゴスの文明は内側から変化してってね。
 どっちに人類の文化が変化してくのかが、ゲームで少し見えてくるんじゃないかと
 彼は言ってるけど、その通りだと僕は思う。」
--哲学だね、もうね。ポケモンはそういう意味では新しかったわけね?

>>>ゲームのこと一生懸命考える中沢さん>>>
〜戦うことの意味〜
「今までは、各街にジムがあってジムに入って戦っていた。
 日本人は基本的にジムに入るのが苦手じゃないかっていう認識は
 ずっと彼ら持ってたらしいんですね。
 今度のはもうジムは出てこないんですよ。"試練"というのが出てくるわけね。
 ジャングルに入って行って、山の守り神がいるじゃないですか。」
--神話の世界ね。
「"試練"、イニシエーションを通過していくという、ものすごいナチュラルな世界に回帰してて。
 なぜ人間が自然力(自然力の化身=ポケモン)と戦わなきゃいけないのか?
 それは、戦いじゃないんだっていうことの意味をかなり掘り下げてますね、これ。」
--深いねぇ!?

>>>この後に続く、エネルギーの問題の話もすごく面白いですが割愛します>>>


--ついこの間ね、ジャングル・ブック観たの。
前に中沢くんがここに来た時に、『ジャングル・ブックが良かった』って言ってたから。
思い出してやっと観たらよかったよ。今の話にも通じるけど。
「ジャングル・ブックもだけど、あの頃の少年少女文学ってのは結構…深いもの持ってますよね。」
--あれ観てて、中沢くんが昔言ってた、対称の世界・・
「あ、対称性。」
--それのことを思い出したんだけど、意味がわかんない。あははは!簡単に説明してもらいたいな~。
「一番、日本人でそれを表現してるのは、宮沢賢治なんじゃないんですかね。
 〜引用しながら説明〜こどもが狐の学校へ招待されて幻燈会にいく。
 狐の世界は世界でいろいろ問題を抱えてる、それを人間の子供たちが理解して帰ってくる、
 対称性ってそれですよね。
 現実には動物は人間に話しかけてこないけども、人間と動物の間でコミュニケーションが実現して
 動物が動物の視点で人間の世界を見てるのを想像することを人間はできるし、
 そうすると人間世界が豊かになるじゃないですか。狐はこう考えてるんだと。」
--じゃあジャングル・ブックと同じじゃん?なるほど。
喋るもんね。自然に喋るから全然違和感ないんだよね、笑。
ジャングル・ブック、サントラ買ったからね。
一作目は1967年のディズニーのアニメーション。
それも結構音楽豊かだったんだよね。ヴァン・ダイクがアレンジしたりして
今のも、なかなか音楽よかったよ。
♪2"The Bare Necessities"--これはDr.Johnなんだよな〜。


「ディズニーには夢中でしたからね~。
 動物ものがやっぱりいいんですよ。僕は好きで。ボンゴ。」
--ボンゴ良かったよー!泣いたよ!子どもの頃。
「でしょ?ボンゴの絵本買ってもらって全部覚えたんですよ。
 ボンゴ、ダンボ、バンビ。。動物ものはみんな素晴らしかったな〜!」
--ジャングル・ブックで、ぼく、"狼の掟"っていうのが身に沁みてね。
書き写しちゃったからね、メモ。
『ジャングルの掟は、青空のように古い真実。掟を守る狼は栄え、破れば死あるのみ。
木に巻きつく蔦のように掟は行き渡る。群れの結束は狼の力。狼の結束は群れの力。」
「お釈迦様みたいだねぇ。古い掟っていう言い方が、素晴らしいね。」
--狼がいる前からあるってことだからね?青空のように、古い。
いや動物はだからもう、本っ当に素晴らしいよね。目が違うからね。
「その動物が、人間に向かって語りかけてくるのっていうのがもう、
 ほとんどお釈迦さまの言葉と同じじゃない?」
--だから耳を傾けて、メモまでしちゃったから(笑)
「それが対称性ってやつ。」
--わかった!大事なことだぁ。今日はいい授業だ〜〜。



posted by admin at 00:00 | daisy holiday 2017